日々の仕事の中で、つくづく難しいなーと感じるのがマネジメント業務!
しかも、今どきはどの会社でも、プレイング・マネージャーを求めらるケースが多いですよね?
そうなると管理職でも、どうしても目先の売上を追うのに時間を取られてしまいます。
その結果…
人材育成が後手に回って、逆に業績が悪化しちゃう!なーんて事に。
『3分間コーチ(伊藤守:著)』は、そんなジレンマに答えてくれる本!
ヨシ
シンプルで効果的!
しかも、今すぐ出来るマネジメント法です。
1番のポイントをネタバレ気味に
ではでは!
さっそくこの本の1番のポイントを、ネタバレ気味に抜き出すと・・・
計画や目標が思った通りに進まないのは、部下とのコミュニケーション不足が原因!
そこで、企業がよく採用するマネジメントが、「目標面談」などの定期的な面談なんですが…
正直それだけじゃ、全然役に立たない訳です!
毎日少しずつでも、部下とコミュニケーションをとって、それを長期間続けるべきだし。
コミュニケーションをとる時は、答えや解決方法を教えるのではなく、自分で解決できるように育てるコーチ型がのぞましい。
っと、こんな風に聞くと、何だか難しそうに聞こえますが…
じつは、やるべき事はたった2つ!
- 毎日3分間、部下について考える
- 毎日3分間、部下と話す
読了後のザックリとした感想!
読み終わった後の感想を言わせてもらうと・・・
いやいやいや、素晴らしい本ですねー。
マネジメント系の本って、どちらかというと屁理屈タイプが多いじゃないですか?
すごく簡単なことを、ただ難しく言い換えて、スゴく見せてるだけだったり…
理屈は分かるけど、時間と手間がかかり過ぎて「こんなの、実戦じゃ使えないじゃん!」なーんて。
でも3分間コーチは、超シンプルなマネジメント法!
しかも、手間も時間もそんなにかからない!
正直、一番実戦的なマネジメントなんじゃないでしょうか?
口コミや評判を見た時のベタ褒めのコメント、分かる気がします(笑)
あらすじをサクッと要約
ヨシ
ではでは!
この辺であらすじを、目次にそってサクッと要約しておきます。
この三分間が組織を変える!
- マネージャーにとって重要なのは、コミュニケーションによって部下を育成する能力
- まずは毎日3分間、部下と話す時間を作る
- 部下との時間を作る時は、わざわざアポを取ったりせず、立ち話のようにその場で
- 毎日3分間、部下について考える時間を作る
- 上司から見ると…部下のことを考える→部下と話す→部下のことを考える→部下と話す
- 部下から見ると…上司と話す→仕事の実践→上司と話す→仕事の実践
- さらに…会話の中での気づき→セルフトークでの熟考→行動
- アイデアやプランと実行の間の溝を埋めるのは、コミュニケーション
- 組織のスピードの遅れの原因は、コミュニケーションの遅れにある
- コミュニケーションは、年に一度や二度の目標面談では足りない
その瞬間をつかまえる
- 事が起こってからではなく、事が起こる前に予測しコーチする
- タイミングよくコーチするために、部下一人一人の課題と進捗状況を知っておく
- 日報を活用して、部下の状況を把握する
- 仕事の開始時、仕事の途中段階、仕事が終わって次に移る時などがコーチに最適
- 目標を設定する時は、会社の目標と部下個人の目標の一致点に
- 不測の事態の時は、すぐにコーチをするがアドバイスをしたり代わりに問題解決しない
- 優れた上司は部下の問題を解決するのではなく、自分で問題解決のできる部下を育てる
- 順調な場合も的確なフィードバックを
- 仕事が完了したら、うまくいったこととうまくいかなかったことを整理し、次の目標設定
- コーチのタイミングは、部下が頭の整理が必要な時、部下が新しいアイデアを出す時、部下が自分の成長を測る時
- 事前に部下に3分間コーチの同意をとり、さらに部下の方から声をかけてもらう
そこに、その「場所」をつくる
- はじめはとにかく部下に質問をして、部下がそれを真似して質問できるようにする
- イエスとしか答えられない質問や、正しい答えを要求するのは避け、部下の創造性を育てる
- 部下が良い方向に向かいそうになったら「それだよ!」と方向づけする
- 部下が話す機会を作り、部下の話を聞く
- ただし、そもそも部下は話さないので、その壁を越えるために毎日3分間話す
- 部下を知り関わりを持つことで、部下の居場所を作る
- 部下を一人の人間として認め、尊敬する
- 部下と良い関係を築くということは、部下に命令することでも、言うべきことを言わないことでもなく、直接はっきりと要望を伝えること
これについてコーチする
- 少し先の未来を見せる
- コミュニケーションの中で、部下と自分のビジョンを常に鮮明に描いておく
- 部下に正しい答えを強要せずに、会社全体で問いを共有する
- 問いが、分かったつもりの「安定」から、 「不安定な状態」→「行動」と繋げるカギ
- 会社の目標を達成することで、部下が何を得られるのか明確にする
- そして、部下が目標を達成することをサポートする
- フィードバックとフィードフォワードを大切にする
- マネージャーの役割は部下の目標達成だけでなく、才能を開花させリソースを最大化すること
コーチ型マネジャーの時代
- コミュニケーションは生産性に直結している
- 人が仕事で失敗するのは、90%以上はそこに関わりを作り出せないから
- 人は変化を嫌いちょっとやそっとでは変わらないので、3分間コーチのような継続的長期的な関わりが必要
- 変わらなければいけないのは上司、上司が変われば部下も自然に変わる
- コーチ型マネージャーは、解決方法を教えるのではなく、自分で解決できる部下を育てる
- 楽しさと面白さの中で、部下を育て組織の成長に貢献するのがコーチ型マネージャーの仕事
最後に一言だけ&まとめ
いやー、良いですねー。
自分で会社をやってますので、マネジメントが売上や生産性に直結していることは分かっていたのですが…
『コミュニケーションが、生産性に直結している!』
この言葉は、正直グサッと刺さりましたねー。
読んでて、どんどん自省の念が…(汗)
「うーん、ここまでコミュニケーションを重視してなかったよな?」
「部下の話を、聞いてあげられてないし…」
「ついつい、答えや解決策言っちゃってるかも?」
なーんて。
そんなセルフトークが始まっちゃうあたり、ボクの中でしっかりこの本のコーチが始まってたりして?(笑)
とりあえず、1時間ちょいで読めちゃう本なので…
一人でも部下がいる!なんて方は、読んでおいた方が良いかも?
その他の読書レビュー一覧はこちら↓