先輩
最近、筋トレすると夜眠れないんだよね。
コレ、何が原因だと思う?
あれ?
2017年あたりに論文出てませんでしたっけ?
ヨシ
先輩
出てる、出てる!
筋トレするとグッスリ眠れるって。
ですよね?変だなー。
調べてみたら…
ヨシ
先輩
得意なところで、ヨロシク!
・・・。
ヨシ
っという事で今回は、筋トレの後、夜になっても眠れない時の原因と対策について!
いつものように論文などの最新のエビデンスをもとに、簡単にまとめましたー。
5分ほどで、サクッと読めるかと思います。
どうぞ、最後までお付き合いください!
そもそも人が眠れなくなるのはナゼ?
さてさてまずは!
そもそも人が眠れなくなるのは、ナゼなんでしょうか?
この辺りの仕組みを知っておかないと、ダメそうですね?
2008年と2014年の研究発表によれば…
人は超ザックリ言うと、次の3つのステップを経て眠りにつくそうです。
眠れないというのは、この中のどこかのステップが上手く行ってないということ!
つまり、眠れなくなる理由とは…
リラックス出来ないからか、心拍数や血圧、深部体温が下がらないから!ということになる訳です。
- リラックス出来ない
- 心拍数や血圧が下がらない
- 深部体温が下がらない
※参考(論文 外部リンク PDF)
24時間の自律神経活動リズム
ヒトの体温調節と睡眠
筋トレの後、夜になっても眠れない時の原因と対策は?
ではでは、筋トレで眠れなくなってしまう原因は何なのでしょう?
冒頭でもお話しましたが、本来なら筋トレをすると眠りの質が高まるはずです!
この辺は、2017年のカナダのマックマスター大学の研究でも、明らかになっています。
どこかに問題がある訳ですよね?
そこで様々な研究データを探って行ったところ、次の3つの問題が浮かび上がりました!
- 筋トレ時間が遅すぎる
- オーバーワーク
- 仕事と筋トレの両立がストレスになっている
※参考(論文 外部リンク)
The effect of resistance exercise on sleep: A systematic review of randomized controlled trials.
筋トレ時間が遅すぎる
筋トレする時間が遅すぎると、眠れない原因になります。
筋トレをすると自律神経が興奮して、交感神経が優位になります。
あまりに遅い時間にトレーニングして、すぐに寝ようとしても、体は急にリラックスモードにはなりません。
1993年の研究データによれば、激しい運動の後、副交感神経が優位になって、心拍数や血圧がしっかり落ち着くまで約2時間かかることが分かっています。
さらに、深部体温にいたっては、運動の強度や体質にもよりますが、4~6時間下がらない事もあるようです。
「筋トレすると眠れない!」なんて時は、就寝時間から逆算して最低でも3時間前。
「それでも寝付きが悪い!」なんて時は、寝る4~6時間前にはトレーニングを終わらせておくと良いでしょう。
「そんな早くジムに入れないよ!」なんて方は、いっそ早朝トレに変えてしまうのも手かもしれませんね?
※参考(論文 外部リンク PDF)
激運動後における呼吸性心周期変動の回復過程
オーバーワーク
オーバーワークも、眠れない原因になることが分かっています。
筋トレをやり過ぎてオーバートレーニング状態になると、交感神経が緊張したままになってしまいます。
その結果、 「夜眠れない」「動悸息切れがする」 なんてことに。
オーバーワークの兆候は…
- やる気が起きない
- 筋肉がパンプアップしない
- 筋力が前よりも弱ってる気がする
こんな時の対策としては、少なくても数日~1週間ほど、ジムを休んでしまうのがベストかも?
※参考(外部リンク)
オーバートレーニング症候群 パターンは3つ、予防は?
仕事と筋トレの両立がストレスになっている
精神的なストレスも、夜眠れない原因になります。
とくにビジネスマンのトレーニーの場合は、仕事と筋トレの両立が難しい!!
ボクも経験ありますが、仕事が立て込んでくると、トレーニングに行けなくなるんですよね。
すると「行かなきゃ、行かなきゃ!」と、気持ちばかり焦って夜眠れなくなったりします(汗)
で逆に、無理にトレーニングに行けば行ったで、休息がしっかり取れず、今度はオーバーワークで眠れなくなる。
こんな風にストレスを感じたり、どうしても仕事と筋トレの両立が難しい!なーんて時は…
スパッと諦めて、落ち着くまで休んでしまうのも良いかもしれません!
筋トレ以外の生活習慣が問題になっていることも
筋トレ以外の生活習慣が、夜眠れない原因になってるケースもあります。
安眠を妨げる生活習慣は色々考えられるのですが、とくに問題になるのは次の3つ!
- ニコチン
- カフェイン
- ブルーライト
ニコチンやカフェインは、交感神経を刺激して意識を興奮状態にしてしまいます。
1日に大量に摂取したり、寝る前に摂ったりすると眠れない原因になります。
たばこやコーヒー・紅茶などは量に気をつけること、そして就寝前はなるべく摂らないようにしましょう。
とくにカフェインは要注意!
内閣府の食品安全委員会によると、4時間以上効果が持続することもあるようです。
就寝の4時間以内には、カフェインを摂らないようにしておきたいですね。
そして、就寝前にスマホやタブレット、パソコンのモニターなどを見ないこと。
あまり長時間眺めてしまうと、ブルーライトの覚醒作用で眠れなくなってしまいます。
※参考(外部リンク PDF)
カフェインについて – 食品安全委員会
住宅照明中のブルーライトが体内時計と睡眠覚醒に与える影響(論文)
まとめ
さてさて少し長くなりましたので、この辺でまとめます!
リラックス出来ない
心拍数や血圧が下がらない
深部体温が下がらない
筋トレ時間が遅すぎる
オーバーワーク
仕事と筋トレの両立がストレスになっている
寝る3~6時間前までにトレーニングを終わらせる
早朝トレに切り替える
落ち着くまで筋トレを休む
喫煙
カフェイン
ブルーライト
筋トレの当日に眠れなくなる時は、トレーニングの時間や疲労、ストレス状態を見直そう!
夜の生活習慣もまとめて見直すと、さらに良いかも?