成城石井って、ご存知ですか?
そう!
「スーパーマーケットのルイ・ヴィトン」なんて呼ばれていた、あのお店です。
今では、駅ナカや高速のパーキング・エリアなんかでも、お馴染みですよね?
なんでも、元は普通の果物屋さんだったそうです。
それが、どうやって、あんなに有名になったのか?
『成城石井の創業(石井良明:著)』は、その経緯や経営方針についてまとめた本です!
ヨシ
うーん。
めちゃくちゃ興味アリ!
1番のポイントをネタバレ気味に
ではでは!
さっそく、この本の1番のポイントをネタバレ気味に抜き出すと・・・
成城石井が、普通の果物屋さんから有名ブランドになり得た、たった一つの理由は?
商品の全てが、お客様を満足させる本物だったから!
クオリティーの高い商品を揃えることが、至上目標!
それを少しでもお求めやすく提供しようというコンセプトを、貫き続けた結果だったということ。
もちろん、神は細部に宿るもの!
ブランドに至るまでには、ちょっと見分からないような、小さな積み重ねがたくさんあった訳です。
この本には、その辺りのヒントがたくさん詰まっています。
読了後のザックリとした感想!
読み終わった後の感想を言わせてもらうと・・・
やってる事は、こんな感じでめちゃくちゃシンプル!
- 良い物だけしか売らない!
- お客様のことだけを考える!
- 日々改善を続ける!
- 他がやってないことをやる!
- 常に先駆者になる!
でも、これをやり切るのは、本当に難しいのでは?
社長も社員も一丸になって、日々自分の中の甘えと妥協に打ち勝って・・・
毎日勉強を続けて、常に周りにアンテナを張り巡らせ・・・
そして、時にはリスクを恐れず、大胆に行け行けドンドン!
これは、相当な意志のチカラが必要ですよね?
日々研ぎ澄ましまくらないとダメで、毎日が戦場のような状況じゃないでしょうか?
考えるだけでチョット怖いです・汗
(^_^;)
ただ!
成城石井は、チーム一丸となって、それをやり遂げたからこそ、ブランドになり得たって事なんですよね?
あらすじをサクッと要約
ヨシ
ではでは!
この辺であらすじを、目次にそってサクッと要約しておきます。
成城石井の歴史
- ルーツは石井食料品店
- 他店にない商品で「差別化」を反映
- 成城の住民に合わせた「地域性」
- 一番良い商品だけを仕入れる
- 他店がチカラを抜くところも抜かない
- 惣菜販売のさきがけに
- セントラルキッチン化のさきがけに
- 駅ナカビジネスのさきがけに
- デパ地下ブームのさきがけに
- 世界最高級の酒売り場
- 飲食店に進出し大失敗
成城石井のコンセプト
- 全ての商品を質の高いレベルで揃える
- ダメな商品は1つも置かない
- 競合や価格競争よりも棲み分け&共存
- それぞれの売り場を専門店なみのクオリティーにする
- 良いものをリーズナブルに
- すべてギフトになる商品に
- 醤油や米などの生活必需品でも嗜好品レベルに
- 専門家に支持される店に
- こだわりではなくお客様のほしい物を揃える
- 女性に慕われる店に
成城石井の商品戦略
- お客様に選ばれる商品を揃える
- 卸業者から買うのではなく市場で直接仕入れ
- 商品は問屋の提案を待つのではなく自ら探す
- 必ず毎日現物を見て味をチェックして仕入れる
- 商品の決定権は少人数に
- プライベートブランドの開発
- 売れ筋商品こそPB化
- 分からない時は有能な専門家の力を借りる
- 商品や店舗のレイアウトはお客様の使いやすいように
成城石井の経営戦略
- 管理と営業を並列に置く
- 細かい数字を全て把握する
- 利益の中枢である営業部長は社長と兼任
- コアなターゲット層は年収2千万円
- 目標予算は作らない。目標はお客様に喜んで頂くこと
- ABC分析ではなくカテゴリマネジメント
- 小売から卸売ビジネスへ
- 輸入専門の会社を設立し直輸入ビジネス
成城石井の人事戦略
- 社員の採用にはリクルートのSPIを導入
- 経営陣と社員の交流会を月1で
- 専門知識を深める場を作る
- ボーナスは営業利益の32%
- 働く人はすべて大切な社員
- 一流の専門家の力を借りる
スーパーマーケットの将来
- 人口減少と高齢化の中でスーパーマーケットはシビアに
- 所得格差や多極化に合った新たなコンセプトを
- 個性を出して専門化するべき
- 手本を探して真似から始めて個性を出す
- どの時代も数字を大切にするのは基本
- 管理者や経営者はずっと現場感覚をキープする
- 流行に乗るのではなく作り出す
- 迷ったら必ず難しい道を選ぶ
最後に一言だけ&まとめ
いやー、スゴイですねー。
一番最後に出てきた・・・
『迷ったら、難しい道を選ぶ!』
・・・なんて、まさに戦士!
完全にソルジャーですよね?
著者の石井さんご本人は、もう「二度とやりたくない」なんて言われてますが。
もう一度人生があったら、きっとまた研ぎに研ぎ澄まして生きて行かれるんじゃないでしょうか?(笑)
熱くそしてメチャクチャ勉強になる本、ありがとうございましたー!
m(_ _)m
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